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■相続トラブル増加中!?■151ぺージ
「分野:税金・社会保険について」
「うちにはもめるようなお金がないから大丈夫」と笑っていた相続トラブルが自分事になってしまうのは、笑い話ではないかもしれません。
相続税を納めているのは、年間114万人ほどが亡くなるのに対して約4%の人達と言われてます。
では、相続トラブルはどれぐらい発生しているのでしょうか。
答えは、年間約12,000件、割合にすると約0.9%ほどです。
これを多いと思うか、少ないと思うかは、個人の主観にもよるかと思いますが、では一度相続トラブルが発生した場合、裁判所での審理期間は平均どれぐらいなのでしょう?
なんと、平均は1年間。
それも、相続人が多ければ多いほど、期間も長くなる傾向にあります。
その間、平均6回は裁判所に足を運ぶことになるので、時間だけではなく、精神的にも大きな負担になることがわかります。
でも、「大丈夫!うちはそんなにお金がないから」とまだ思っているかもしれませんが、相続トラブルが発生する相続財産の金額をご存知でしょうか?
なんと、1000万円以下が30%、5000万円以下が44%と、実は相続財産何億円という資産家がモメるよりも、身近な相続額でのトラブルがほとんどなのです(裁判所:遺産分割事件等の統計データ集より)。
これらの遺産トラブルを最小限に抑えるための方法のひとつが「遺言」や「メッセージ」です。「メッセージ」には、ラストプランニングノートやエンディングノートを含みますが、これらは「遺言」と違って法的に守られたものではありません。
でも、自分の想いを伝える手段として、一度考えてみてはいかがでしょうか。
回答者:前野彩(2013/04/01)
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